当院は耳鼻いんこう科診療に加え、「睡眠障害耳鼻いんこう科」を標榜しています。
いびきや睡眠時無呼吸症候群だけでなく、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)、過眠症、不眠症、概日リズム睡眠・覚醒障害(睡眠相後退症候群など)など、さまざまな睡眠のお悩みに対応しています。
睡眠は、日中の眠気だけでなく、学業や仕事のパフォーマンス、心身の健康にも大きく関わっています。当院では、一人ひとりの生活背景や症状を丁寧に伺いながら、患者さんに合った診療を心がけています。
当院は2012年7月、日本睡眠学会認定の専門医療機関Aとなりました。鳥取県西部では、鳥取大学医学部附属病院に次いで2施設目の認定です。
院長・副院長はともに日本睡眠学会認定の総合専門医および指導医の資格を有し、睡眠医療に関する学術活動や医療者教育にも携わっています。また、日本睡眠学会の評議員や関連学会の委員として、睡眠医療の発展に取り組んでいます。
さらに副院長は一般社団法人NOBシフトワーク研究会副会長を務めるほか、スタンフォード大学睡眠・生体リズム研究所のVisiting Scholarとして研究活動にも参加しています。
看護師も日本睡眠学会による不眠症の認知行動療法(CBT-I)研修を修了しており、専門的な知識に基づいたサポートを行っています。
このような体制のもと、当院では最新の知見に基づいた質の高い睡眠医療の提供に努めています。
睡眠時無呼吸症候群
上気道抵抗症候群
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)
周期性四肢運動障害
特発性過眠症
ナルコレプシー
レム睡眠行動障害
睡眠相後退症候群
不眠症 など
当院を初めて受診される方から、
「耳鼻いんこう科なのに、どうして睡眠医療も専門にしているのですか?」
とご質問をいただくことがあります。
院長は耳鼻科医として診療を始めて以来、睡眠時無呼吸症候群を専門分野のひとつとして診療してきました。睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間にのどが狭くなることで起こる病気であり、耳鼻咽喉科と非常に深い関わりがあります。
診療を続けるなかで、強い眠気に悩まれている患者さんの中には、睡眠時無呼吸症候群だけでは説明できない方がおられることに気づきました。
「なぜ眠いのか」 「本当に睡眠時無呼吸症候群だけが原因なのか」
その疑問が、睡眠医療をより深く学ぶきっかけとなりました。
そこで2003年、北米で最初に設立された睡眠障害センターのひとつであるカナダ・マニトバ大学睡眠障害センターで研修を受け、アメリカ睡眠医学会会長も務められたクリーガー教授のもとで、睡眠時無呼吸症候群だけでなく、ナルコレプシーや特発性過眠症などの過眠症、さまざまな睡眠障害の診断と治療について学びました。
当時の日本では過眠症は現在ほど知られておらず、専門的な診療を学ぶ機会も限られていました。現地で多くの患者さんと接しながら、「睡眠の問題は人生そのものに大きく影響する」ということを強く実感しました。
副院長も当時、幼い子どもを連れてカナダへ渡りました。家族としての滞在でしたが、睡眠障害センターで患者さんが元気を取り戻していく姿に感銘を受け、自らも睡眠医療を学ぶようになりました。
PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)やMSLT(反復睡眠潜時検査)、睡眠脳波の判読、CPAP・BiPAPの管理などを学び、子どもをベビーカーに乗せて雪の中を睡眠障害センターへ通ったことは、今でも家族の大切な思い出です。
こうした経験をきっかけに、私たちは耳・鼻・のどの病気だけでなく、「眠れない」「眠すぎる」「生活リズムが整わない」といった睡眠の悩みにも向き合い続けてきました。
睡眠は人生の約3分の1を占めています。
私たちは、耳鼻咽喉科医としての視点と睡眠医療の視点の両方から、皆さまの健康を支えていきたいと考えています。
睡眠時無呼吸症候群はもちろん、過眠症や体内時計の乱れなど、さまざまな睡眠の悩みに対応しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。